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先立つものをどうするか(その1) まず用意が整ったら軍資金の心配をしなくてはならない。もちろん潤沢に使える方は読み飛ばしてもらいたい。 往復の航空運賃は私の住む広島地域からプロパーなら軽く往復十万円は越える。しかも千歳乗り換えである。もうおしまいである。行けるわけない。しかし航空会社も商売である。座席を埋めるためにこっそりあのてこの手で値引き旅券(ディスカウントチケット)を販売している。有名なのは超割チケットだがこれは予約制で応募期間も有り朝からPCの前に座ってキーボードをたたきまくっても必要な路線すべてを瞬時に確保できる保証は何も無い。そして次が本命おすすめのバースディ割引(ANA)だがこれもいつまで続くサービスか確かではない。しかしある程度、席に余裕が有ることも今回の申込でわかった。広島〜羽田〜中標津の往復で四万円台で破格である。しかも同行者四人まで同額のディスカウントの恩恵に浴する事ができる。 私は9月生なので忠類川のファーストランは間に合わないけどチャムもピンクも狙え、ヒグマが本格的に喰い込に入る直前の山岳渓流も楽しめるラッキーな人間である。もう一つおすすめなのは(株)東北海道トラベルの専門のツアー。昨年は地元から夜行バス利用で羽田まで向かい中標津経由のオリジナル企画でまわったがとても親切にしていただいた。旅費の総費用は少し今回より高めだったが安心して楽しめた。 先立つものをどうするか(その2) 9月6日 まずラインの先に結んだのはお決まりのレッドゾンカー#8。上流の孵化場下の瀬から淵までは水深50cmの浅場が続き淵で200cm前後に落ち込む。ここはいかにも遡上中ピンクが休息しやすそうな一級ポイントで既に一人ルアーで攻めている。ラインをティーニーT300に変えて沈める。30分くらい粘って流し終わったところで突然ロッドが水面に抑え込まれた。無我夢中で竿を立てようとしたが全然動こうとしない。スレである事はすぐにわかった。しかしフライを捕食する為では無く目の前の邪魔者を「追い払うために」チェイスするのだからスレも数のうち。10分くらい格闘してどうにか水面に上がって来た。45cmのカラフト(ピンク)だった。 手づくりログハウス「モシリバ」 すると玄関に常盤貴子似の若いお嬢さんが軽く会釈してくれた。オーナーの娘さん?しばらく待ってオーナーに部屋まで案内していただき食事に招かれる。既に食堂ではバイカーが一人と先ほどのお嬢さんと同年輩のお嬢さんが名物チャンチャン焼きを賞味中だった。誰からともなく話が弾みついに深夜まで四人+オーナー夫妻で酒宴と相成った。 |
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9月7日 本日予定どうり4時起床、5時ジャストには忠類川に立つことができた。本日は(社)北海道スポーツフィッシング協会の藤本さんにHPを通じて地元のガイドをご紹介して頂ける事になっているので、それまで早朝でさすがに空いているナニワの瀬に入る事にした。 本日はセオリーどうりレッド5巻の#8クリオネ(チャートリュース×イエロー)で底をダウンクロスでさらうと今日もあっさりヒットした。しかし昨日の45cmの小型とは訳が違う気配。#8のサーモンシューテイングロッドがバットまで曲がりラインが凄まじい音を立ててを水を切る。何度も河原の玉石に足を取られながら上がってきたのは70cm近い重量級ピンク。しかしこれもスレ。何か釈然としない。千葉さんの深みでもう一尾同様のサイズを追加してガイドの約束の10時になった。何尾釣っても何故かスレ。ウエット同様ののダウンクロス方式で昨年は少ないながらも反応が有り、ネットで調べてもそれが常識のごとき記述が目立つので疑いもしなかったが・・・ やってきたガイドは地元の百戦錬磨の二人。メインは斉藤さんといわれる齢30代後半の若者で相方はガイドでも有り通称アフガン号の運転手をしていただいた原田さん、さっそく私のギアをチェックしていただき適切なアドバイスを頂いた。(内容は彼らの仕事の妨げになるので公開は控えます。)アフガン号に乗せてもらって連れていかれた所は、なんとさっきまで釣っていた千葉さんの深み!さっきお互いに健闘を祈った人達に再会してバツの悪いこと。しばらくキャスティングの方法を徹底的にレクチャー頂く。私は生来あがり性なので人前ではなかなかうまく魚が乗らない。ロールピックアップ、アップクロスにフルキャストそして縦のターンが演出できるようにメンド、メンド・・・およそ40分粘るが早々釣れるものではない。再びアフガン号の車上の人となり「アフガン難民」よろしくゴトゴト最上流へ。 |
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9月8日 昨晩、二泊目のモシリバで気になる台風18号の話題でロビーは持ち切りになる。どうも道東は勢力の外縁にあたり雨量は少ないものの吹き返しの暴風があるらしい。正午にはシベリア側に抜けるようでそれまではおとなしく川見をすることにした。知床半島の南側稜線は意外になだらかでそこそこ期待が持てる河川がある。北海道に釣りに行く方は一度はみたことがある「山谷本」に書いてあった有名N渓流に乗りつけてみた。 さすがに昨晩までの雨で増水しており入川すべきか迷ったが、その内、一台の老夫婦が運転する小型車が1ヶ所しかない降下点に停車した。「わ」ナンバーであることから遠方者で、このご主人は若い時分一度この川でいい思いをしたために奥さんを連れて再訪したらしい。しかし しばらく待ったがいっこうに身支度を始めない。どうも、川の増水が気になるらしい。15分ほどして姿が見えなくなったので私もいよいよ覚悟を決めて濁流に身を任せる事にした。水深は平均して膝下くらいだが玉石で左右に川通しで歩けるスペースはない。オレンジのウエイト入りボディにパートリッジをぱらっと巻いた得意のてんからイマージャーで釣り上がると脇の緩みからかわいいオショロコマが飛び出してきた。 その後バイカーの聖地、開陽台に立ち寄り養老牛にも入ったがサクラマスの気配が濃厚で誤解を避けるために早々に引き揚げた。昨晩同宿のフライマンからイトウも狙える湿原が30km南東に有ることを聞いていたので残り時間で訪れてみた。 本日の宿は「じゃらん」で検索し見つけた穴場の格安温泉宿「ホテル山水荘」。ボッケまで歩いて10分の至近距離で遊覧船乗り場まで一分の便利な立地。付近には入漁券を24時間販売してくれるローソンもすぐ近くにある。一泊24時間温泉付食事無で¥3300〜 |
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付録 追加情報、今回の実際の装備一覧、ヒットフライなど | ||||||||||||||||||