ルライン・ラプソディ】”崖っプチ”のプラクティスであなたも一カ月でフルラインがでます!!
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以前、ある雑誌で国内の新進の人気フライマン(あえて名前を伏せますが...)がイエロー・ストーンで、他の邦人プロ、現地のプロガイドとともにライズを狙っていたとき一人、ラインが定位ポイントまでどうしても到達(フルラインの距離)できず、苦笑を買った...という話を聞きました。私にとってはとても”恐怖に満ちた”話です。なぜなら私、ウルフも地元の渓流でチョンチョンキャストで結構釣れていたので、しばらくキャスティングの重要性と楽しさを忘れていたからです。今年2002年の春、島根県木次にあるMARTIRAさんのスクールでコーチの田代法之氏(ティップだけでフルラインを出す超人!)から、その”フルラインが展開する意味と必要性”を熱心に説かれ、正確なキャスティング技術を修得したい衝動が押さえきれず、以後、都合がつけばほぼ毎日練習に精を出すはめになりました。ここからはどうにかフルライン26mが展開できるまでの苦闘と苦渋に満ちた一部始終です....できれば、ラインの展開がどんな雑誌、ビデオを見てもいまいち??な方のためにご参考にして頂ければ幸いです。キャスティング技術が未熟な私がいかに次々現れる”距離の壁”を破ったかその鬼気迫る映像をお楽しみください(笑)もし、ご近在の方で、時間がある方ご一緒にキャスティングの研究をしませんか?→→→→→→→◎連絡はこちらへどうぞ

1.まずラインのピックアップが第一関門です.私は悲しいくらいリズム感が欠如しててどうしてもピックアップ動作とロッドの動きが同期していました。ロッドでラインをはね上げるのではなく、左手の”引きしろ”でラインを引き上げる感覚です。これをマスターするためにまず、一週間を費やしました。
(ムービーは一回だけ)

改善点....できればダブルホールの”四拍子”に直結できるコツができそうですのでとにかく必死に頑張りましたが....実はそれがいけませんでした。”力み”こそが大敵!不謹慎ですが、竿先でゆっくりスカートをはね上げる(...!?)感覚です。これはコーチ(田代先生)の言葉では有りません。アシカラズ...

2.二週間目からはロッドアークの確認です。体が35才を過ぎたころから非常に固くなりリズム感を会得するのは困難を極めました。脇を絞り肩の位置にロッドが来るまではリストは開いてはいけません、が...これが難敵です。そしてロッドを曲げて反動を得るために肩・腕の筋肉の凝縮を意識してアーク角度を維持します。まともなキャディ・ループができるまで三週間かかりました。

改善点...少し意識がなくなると腕が怠けて丸〜るいループが力なくできる....。そして後ろへロッドが倒れ込むと即、テーリング。頭ではわかっていても、ループは中々タイトになってくれません。安定したアークはやはり精神統一して生み出すしか方法は有りません。

3ホールでフルラインが展開できればプレッシャーの高い海外の有名ポイントでも安心ですネ 成功例...時々できる3ホールフルライン
(ムービーは一回だけ。フォームは良くないですが..)
ロッドコート、ラインドレッシング材、ストレイナー....最初はCURE556も試しました(笑)

3.毎朝、河川敷公園に通い詰めて一カ月が経過しました。フルライン展開するまであと3〜4m(3Mシュープリームス2で全長26m)となりましたがそこから一向に、進歩できません。諦めかけて毎日、関東地区のキャスティングスクールをネットで検索する毎日でしたが、ある時「キャストの回数がミソかも???」と気がついて慎重に”力点の配分”を意識すると...ついに!リスト&ひじの角度、上下幅、ロッドチップの軌跡すべてが正確に連動したとき、田代先生に教わった3ホールフルラインが可能に....!!!ラインドレッシングとラインストレイナーでコイルをなくすことも重要です。

フルラインを展開させる”コツ”とは何か?
1.まずラインのピックアップで練習の成果を.... 2.後ろでラインの重みを感じたら左手を送り込み... 3.そのまま左手はリールより上でラインの重みを感じたまま、わずかにドリフトさせます。
4.前方へ...ようやく左手を引き始めます。 5.アークを維持して、ループが展開しきるまでにロッドの反発力を獲得します。 6.前方でもわずかに送り込んでドリフトしてラインスピードを徐々に上げていきます。
7.後方へ...さらに強いロッドの反発力がリストを襲いますが堪えながら2の形ににつなげます。 8.リストとひじの角度をさらに強烈に意識しながらラインの軌跡を成形します。 9その時頭上を後方へタイトループで展開しているはずです。
10.2と同じくラインを十分送り込んでいきますがラインが暴れないよう若干テンションをかけてロッドを曲げます。 11.3よりさらにSガイド近くでラインをホールドしてさらにロッドを曲げ込みます。 12.そのまま竿先を前方に突き刺すようにさらにテンションをかけていきます。
13.次はいよいよシュートの準備です。 14.チップが限界まで曲がり込みラインを前方に送り込んでいくのがわかります。 15.多少のチップのバウンドが有っても最初は気にせず思い切ってラインを展開させます。
16.前方にチップが倒れ込まないようアークを維持します。 17.ここが堪えれるかどうかでラインの展開の距離が変わってきます。 18.ラインがこの時点で舟形になったり、上方へ滞空しすぎてしまった場合は絶対にフルラインはでません。
続く